娯楽は時代の鏡

娯楽の豊富な時代は世の中が平和です。
戦後の日本では、常に娯楽が人を勇気づけてきました。
何もなかったという戦後には、ラジオが大衆の娯楽として人々を癒していました。
テレビが登場するや否や、電機屋さんの店先は街の人たちで大混雑となりました。
娯楽が少なかった時代は、どんなに小さな娯楽であっても、需要があったのです。

また、娯楽は単に楽しむだけのものではありません。
遊びながら時代をとらえ、新しい情報を確実に肌で感じていくものです。
楽しむことで、自然と時代をとらえられます。
これは、いつの時代にも同じことがいえます。

江戸の元禄期には、歌舞伎や遊び事、出版などの芸術も盛んになりました。
江戸を代表する娯楽は徳川五代将軍の綱吉の時代に最も多く作られているのです。
今でいうバブルであったため批判も多くありますが、それでも人々は娯楽の多い時代で生き生きとした生活していたことが、今に伝わってきます。
享保の改革のように景気が悪くなると、倹約節制が唱えられ、娯楽などは世の恥となっていきます。

人の生き方が問われ、人生訓が流行るばかりでは、時代の面白さが伝わってきません。
戦後の高度成長期には、社会の景気はどんどん良くなりました。
猛烈社員もたくさん登場しましたが、家庭にはカラーテレビや蓄音機からオーディオが置かれ、生活が一変していきます。
そうして、家庭に自家用車として入るようになると娯楽の楽しみ方も一段と拡大していったのです。
このように娯楽は時代の鏡でもあります。